クビアカツヤカミキリ 別府沼公園 4匹
クビアカツヤカミキリはバラ科樹木に産卵し、その幼虫は樹木の形成層や道管部分を削って食します。形成層は盛んに細胞分裂し、樹木が肥大成長する部分です。道管は根から全体に水分を運ぶ道路です。これが多数削られると、樹木は根から水分を輸送できなくなり急速に枯死します。具体的には、幹の部分で環状に形成層を含む樹皮がぐるっと一周削られてしまうとそれより上に水が行かなくなり、樹木は急速に立ち枯れします。
バラ科の樹木は、ウメ サクラ ソメイヨシノ ヤエザクラ アンズ ヤマザクラ モモ サクランボ スモモ などです。
クビアカツヤカミキリの幼虫の食害を受けた樹木は数年で立ち枯れし、倒木します。
幼虫が一匹いるだけで桜の木が数年で倒木してしまうため、早急に駆除すべき外来種(中国原産)です。2018年1月に「特定外来生物」として指定され、各自治体で積極的に駆除が行われています。熊谷市では20匹を1000円で買い取るという賞金制度まで取り入れられています。
生物研究会では今年はクラゲの研究と並行してクビアカツヤカミキリの駆除を行っています。部員各自が地元の公園や通学路上で見つけたら駆除しています。
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